読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

えろまんが

僕にはライフワークとも言える趣味が3つある。ひとつはゲーム(制作も含む)。ひとつはメタル聴き。

そして、最後のひとつは、えろまんが読みである。

自分で言うのもなんですけど、ハンパじゃないっすよ?何せ、始まりは小学生のころまで遡るのだから。大体1985、6年ってところですかね?当時はえろまんがという呼称ではなく「美少女漫画」と呼ばれてて、表紙もエロを出さなかった。だから実写のエロ本と違って、店番がおばあちゃんとかを狙えば買いやすかったんですね、えろい漫画は。そもそも当時はエロ本に明確な年齢制限がなかったですし。

一番最初に買ったのは、司書房の「パンプキン」。やっぱどえらい衝撃でしたよ。それは単にエロってだけじゃなく、すごく怪しいムードがあったんです。ジャンプとかコロコロとかのメジャーリーグと違って、絵が洗練されてなくて。話も女性が平気で陵辱されて不幸のまま終わるし。僕は音楽でもハードコアパンクとか、ゲームでも同人ものとか、しがらみに囚われない所謂自主流通的なものを好むんですが、えろまんがにも同じようなものを感じとったんだと思います。もっとも「パンプキン」はれっきとした商業流通でしたが、あのころのこの手の漫画は概ねインディーズ的でしたねぇ。

でもこれ、一応部屋の押入れの奥に隠しておいたんだけど、間もなく母親に見つかってしばかれましたわ。当然処分もされたし。それでもそれからも、一年に一冊くらいのペースで買ってきて、隠れて読んでたのかな。中学生の間も。確か「ロリポップ」と「ロリタッチ」が一冊づつだったかな。内容はロリでもなんでもなかったです。

中学校にあがると、男女間に壁が出来て、小学生のころの能天気さがなくなるじゃないですか。そういう寂しさが、こういう漫画へ興味を向かわせたのもあったのかもね。ましてやうちは母子家庭の女家族だし。女性軍はそろってキツい人たちだったし。

高校のころは、どういうんだったかな…記憶がない。というのも詳しい方ならご承知のとおり、この時期は所謂有害コミック弾圧の時期で、漫画とか一般誌だとBチクひとつ出せないという異様な状況だったから。当然えろまんがなんてのも極めてつまらなくて、興味はいったん薄れたんだと思う。その代わり、PC-88買ったんで、エロゲーはあれこれやってた記憶がありますが。

短大~社会人のころになると、今えろまんがが反動で凄いって話が伝わってきて、あれこれ読んでみたら確かに日に日に凄くなっていってた。それからは主要な雑誌は毎月一通り買っていったんだと思う。アットーテキ、フラミンゴ、パペポ、ドルフィン、ペンクラ系、ばんがいち、オレンジクラブ…あとなんだっけ。肝心なものを忘れているような気がするけど、ここではこんな感じで。

やがて「夢雅」「Mujin」「コミックメガストア」といった、言わばタウンページ形態の大ボリュームの本が次々と台頭してきて、内容にもただただ圧倒された。中でもメガストアのメジャー感は、えろまんがの格下的ポジションからの脱却を感じさせるものだった。一方「夢雅」、そこから分裂して出来た「Mujin」は、逆にマイナーリーグ感は残しつつ、上手さよりも濃さで勝負という感じがしてた。

そうして90年代初頭のあの弾圧騒ぎはなんだったのっていうくらいにどんどん過激さ、先鋭化を増していくえろまんがには、少しづつ違和感が増していたのも確か。そんな中自分にとって(今のところの)最後のビッグバンとなったのが、ゼロの者先生の漫画との出会いだった。

一見、タイトルもヤバければ表紙絵もヤバイという最強の過激派のようで、いざ読んでみると、特有の肉感の表現に、どことなく漂う寂寥の雰囲気に惹かれ、継続的にチェックしていくことになった。しかし氏は作画にPCを導入後、個人的に絵の仕上がりに大きく不満が残る時期がやや長く続き、いい加減そろそろ潮時かなぁ…と、思い始めたところに!ぶっ放されたのが…私的えろまんが史上最高傑作と信じて疑わない超名作「わすれな」である。兄と妹が自然に惹かれてわき目も振らずただひたすら情事に耽るというだけの内容を、全2巻でとことん濃密に描ききったこの作品、他に誰も真似できる作家はいないだろうし、そして個人的にはこれを超えるえろまんがも今後出てこないだろうと考えている。まあ、なんとかこれを超えるものをまた描いてほしいですけどね、ゼロの者先生には。

そして僕は近年、えろまんがを新規に読むことがかなり少なくなった。理由はやはり、先述した過激化、先鋭化への違和感から。それも個々の作家が独自の形をあれこれ見せてくれるならともかく、大きな流行りに皆のっかってるだけに見えて…。そのほかにも、変なリアル意識とか、技術至上主義とか…。最近はその辺も確かに揺り戻しの様相が見え始めてて、ためしに久々にその手の本パラパラとめくっても、おぢさんの目にかなうものが増えてはきてるのだけど、まだまだ分からない。今のところの僕は、これまで取りこぼしてきてしまった昔の作品を後追いしていくのみかなあと思う。

というわけで、今後このblogでは、機会を見て昔のえろまんがも紹介していこうと思います。極力80年代もの。あと、法田恵さんが好きなので、これだけで特設Blog作って書いていきたいくらいです。